過去に「システム会社のSE・プログラマ」として5年ほど勤め、その後に出版社で「社内SE」を3年ほど勤めた千葉県に在住の31歳の男です。過去に3度の転職を経験し4回目の転職をすることになりました。35歳を超えると転職活動が苦しくなると言われているので「今のうちに」と思い会社を辞めましたが、30代の転職活動は茨の道で、約2年もの月日が流れました。
雇用保険を忘れずに
会社を退職し転職活動(就職活動)をするのであれば、その前に雇用保険(失業保険)の手続きを忘れずに行いましょう。
雇用保険は、会社を辞めた人の再就職を支援するための制度で、一定の間で経済的な支援をしてくれます(失業手当)。支援を受けるには条件があるため、全ての人が対象になるわけでは無いですが、一般的な会社員であれば問題ないことが多いです。
ただし、条件に当てはまっても「積極的に就職活動をしている」状態でないと給付されないので、せっかく転職活動をするのであれば手続きしておくと良いです。
転職の希望条件
職種は経験のある社内SEやECサイト運営などがベストです。過去の経験を買ってくれると良いですが、この手の職は “インフラ” や “デザイン” の経験を欲しがるので簡単にはいかないです。また、希望者が多いわりに求人が少ない狭き門であることが多いです。
年収は300万円ぐらいあれば嬉しいです。職種的にもっと貰えると思われがちですが、社内SEなどは直接的に利益を生み出す職種では無いことが多いため、低く見られがちです。あまり欲張ると内定を貰うのが難しくなるでしょう。
個人的に一番厳しいと感じるのが保証人(身元保証人)が不要であることです。求人票などに記載されていないので、いちいち問い合わせる必要があるのが面倒なところです。
転職サイトを使った転職活動
失業手当の給付を受けることもありハローワークの利用はもちろんですが、それ以外にも民間の転職サイトへ登録します。
転職サイトは職種に特化したものもあるので、自分に合ったサービスを利用するのが良いでしょう。また、転職エージェントを利用するのも良いです。
一つ注意したほうが良いのが、転職エージェントの “顧客” はあくまでも企業であることです。自分が顧客だと思って傍若無人な態度をとると、相手にされなくなってしまいます。
繁忙期と閑散期
企業に繁忙期と閑散期があるように、求人の数にも「多いとき」と「少ないとき」があります。
8月の “夏季休暇” や12月から1月の “年末年始休暇” は、どうしても求人が少なかったり活動が進まなかったりする時期です。また、4月など新卒の新入社員が多い時期は、人事担当者が多忙であるため中途入社の求人をストップしている場合もあります。
そのため、希望する求人が減っても諦めず続けていくことが大切です。
企業に応募する
ハローワークや転職サイトを使って希望する企業に応募していきます。流れは “書類選考” → “面接” → “内定” で、なかには “筆記試験” が入ることもありますし、面接が複数回あるところもあり、応募から内定まで時間を要するので、切羽詰まった状況では「どれくらいの期間で内定が出せるか」を確認しておくと良いでしょう。
企業研究
求人票が自分の求める企業であっても、実態は異なることが多いです。
そのため、応募したい企業があったらインターネットを活用して「どのような会社か?」をチェックしておきます。特に就職活動している人たちの口コミサイトなどあるので、確認しておくと安心でしょう。
ただ、悪質な企業だとサクラ(おとり)も多いので、過信しすぎず参考程度に留めた方が吉です。
書類選考
中途入社の場合、履歴書はもちろん職務経歴書が基本になります。企業によっては自己PR書を求められる場合もあるので、あらかじめ作成しておくと良いでしょう。特に履歴書は “志望動機” など企業ごとに異なる部分は白紙にして量産しておくとスムーズです。
履歴書に記載した内容は面接のときに質問されることが多いので、メモしておき面接の直前にでも確認するようにした方が良いです。また、同業他社へ応募する際にも志望動機を流用しやすいので便利です。
書類選考に通過すると “電話” や “メール” などで連絡がきます。一般的に「2週間を経過したら落ちた」と考える人が多いようですが、1ヵ月後に面接の連絡を貰ったこともあるので、応募した企業は転職活動の終了まで記録を残しておくようにした方が良いでしょう。
面接
中小企業の場合、面接は1回または2回であることが多いですが、2回目は「入社の意思確認」であることが多いので、最初の面接が全てだと思い聞き忘れなどが無いようにした方が良いでしょう。また、転職の場合には退職理由や空白期間(失業している期間)について色々と聞かれることが多いので、事前に答えを整理しておくと良いです。
面接の会場は、ドラマなどでよく見る「椅子がぽつんと置いてある」と言う状況は少なく机(テーブル)があるので、前述したメモや筆記用具などを持って行くと良いでしょう。
面接の結果は “電話” で伝えられることが多いです。特に面接回数が1回の場合で内定を貰えると、帰宅途中で電話がかかってくることも少なく無いので、油断しないようにした方が良いでしょう。
内定を保留にする
内定を貰った段階で「入社します」と言えれば良いですが、やはり迷ってしまう事も多々あります。また、複数の企業から同時に内定を貰ったり、後日に面接が控えていたりする場合は迷ってしまう事もあるでしょう。
基本的に内定を貰った状態であれば「返事を待ってほしい」と言うのは無茶な要求ではありません。「条件面を整理したい」などと言えば少し時間を貰うことができます。
ただし、あまり長い期間を要求すると取り消される可能性があるので出来るだけ迅速に結果を出したほうが良いです。
内定を辞退した企業
2年間の転職活動(就職活動)で内定を貰った企業は1社だけではありません。いくつかの企業から内定を貰いいましたが、なかには辞退した企業もあります。
ある企業は、ちょっと調べただけでインターネット上での悪評が出てきて辞退をしました。のちに詳しく調べてみたところ休日が有って無いようなブラック企業だと言うことがわかり安堵した記憶があります。
ある企業は、担当者が退職しており何を質問しても「わからない」と言われてしまい辞退しました。このような場合には入社後に引継ぎもできないため、右も左もわからないような状態で業務を丸投げされることになるので注意が必要です。
空白期間は短い方が良い
転職は空白期間(失業期間)が短ければ短いほど有利です。とはいえ、3ヵ月や半年ぐらいであれば何も言われませんが、1年以上が経過していると「1年間何をしていたのか」と聞かれることが多くなります。「転職活動をしていた」「求人が少なかった」などと言い訳はいくらでも言えますが、それでも心象が良くないのは確かでしょう。
また、お金も必要です。失業手当が貰えるのは一定の期間のみなので、それを過ぎると貯金を切り崩して生活することになります。生活費だけでなく交通費なども必要なので、意外とお金がかかります。貯金が少ない場合にはアルバイトなどをしながら転職活動(就職活動)することを考えた方が良いかもしれません。
ちなみに今回の転職活動では、200万円を用意していましたが最終的には60万円まで減りました。注意点としては、入社してから初任給まで間が空くので、その間の生活費を確保しておくことです。また、まとまった金額が必要になる(定期代など)ので、ある程度は確保しておいた方が良いでしょう。
後日談
前職を退職してから実に2年近くもの無職期間を経て内定を勝ち取り就職活動を終えることができました。無事に決まって安心はしましたが、給与が入るまでは手元に残ったお金で生活していかなければなりません。
入社する会社は締日が1月15日で支払いが1月25日なので、1ヵ月未満でも半月分の給与を受け取ることができます。ただ、1か月分の全額を貰えるのは2月25日になりますので、まだまだ遠いです。
ちなみに、苦労して入社した会社でしたが半年で退職することになります。理由としては、並行して行っていた副業が軌道に乗り、報酬が給与を大幅に超えたためです。長時間かけて安い給与を稼ぐより、短時間で高い報酬が得られる副業をメインにしようと思いました。
