バッテリーは使えば使うほど劣化が進み、貯められる容量が少なくなってしまいます。Windowsではバッテリーの性能をチェックし「仕様上の最大容量」と「現在の最大容量」から劣化具合を確認することができます。
ノートパソコンのようにバッテリーで動作するパソコンは、使い続けるうちにバッテリーの使用時間が短くなったと感じるかもしれません。消費電力の増加も考えられますが、バッテリーの劣化によって使用できる容量が減った可能性が大きいです。
これを確認するには、バッテリ寿命レポートを出力します。
バッテリ寿命レポートを出力するやり方
Windows 10を例とします。Windows 11でも同様の操作が可能ですが文言などが異なる場合があります。
- コマンドラインツール(ターミナル/PowerShell/コマンドプロンプト)より、次のコマンドを実行します。
必要であれば “cd %USERPROFILE%\Desktop” など、カレントディレクトリをデスクトップに移動しておいた方が良いでしょう。
powercfg /batteryreport
- バッテリ寿命レポートが保存されます。
バッテリ寿命レポートがファイル パス C:\Users\username\Desktop\battery-report.html に保存されました。
バッテリ寿命レポートを出力するやり方は以上です。
バッテリ寿命レポートの見かた
バッテリ寿命レポートはHTMLファイルとして出力されるため、ブラウザより確認することができます。デフォルトであればダブルクリックすることでEdgeなどのWebブラウザが自動的に起動し表示されるでしょう。
様々なデータが出力されていますが、今回のポイントは DESIGN CAPACITY(仕様上の最大容量) と FULL CHARGE CAPACITY(現在の最大容量) で「どれくらい減っているか」より劣化具合を確認することができます。
あるパソコンを例とすると「DESIGN CAPACITYが92,160 mWh」「FULL CHARGE CAPACITYが85,340 mWh」のとき、割合を計算すると約 92% となり「満充電の容量が仕様の約9割である」と言えます。
(85,340 / 92,160) * 100 = 92.59...