Windowsのバックアップ機能では「ファイルを上書きしてしまった!」「ファイルの編集を誤った!」「ファイルを削除してしまった!」のような時にファイルを復元することができます。Macで言うところの “Time Machine” のようなバックアップ機能です。
MacのTime Machineってなに?
アップルが開発するOS X用のバックアップソフトウェアで、1時間ごとにファイル・フォルダをバックアップしファイル単位で復元をすることができます。そのため、ファイルを誤って削除してしまったり、間違って編集してしまった場合でも、該当のファイルのみを素早く復元させることができます。
Macにはデフォルトで搭載されており、対応の機器を購入することで使えるようになります。対応の機器ではアップル純正品の “Time Capsule(タイムカプセル)” が有名ですが、サードパーティー製のNASでも対応している製品もあります。
以前より、Windowsでも似たようなことができないかと手法を探っていましたが、Windows 10(Windows8でも可)では “ファイル履歴” と言う名で同様のバックアップを行うことができるようになっています。

ファイル履歴をオンにするやり方
- コントロールパネルより『ファイル履歴』を開きます。
- ファイルの履歴を保存するより『ネットワークの場所を選択』をクリックします。
- ファイル履歴の場所を選択より『ネットワークの場所を追加』をクリックし保存場所を選択したら『OK』をクリックします。
- ファイルの履歴を保存するより『オンにする』をクリックします。
- 指定した外部ドライブにファイルの履歴が保存されます。
初回のファイルコピーはファイル数に応じて時間がかかるので気長に待ちましょう。
- しばらくするとファイルコピーが完了します。
ファイル履歴をオンにするやり方は以上です。
このファイル履歴はデフォルトでは1時間ごとにファイルがコピーされていき、過去バージョンを保存し続けてしまうので適切に設定変更をしておきましょう。
保存するタイミングと期間の設定
- ファイルの履歴を保存するのサイドメニューより『詳細設定』をクリックします。
- 詳細設定より『ファイルのコピーを保存する頻度』と『保存されたバージョンを保持する期間』を選択し、最後に『変更の保存』をクリックします。
保存するタイミングと期間を設定するやり方は以上です。
ファイルの復元やり方
- ファイルの履歴を保存するのサイドメニューより『個人用ファイルの復元』をクリックします。
- ファイル履歴より『←』または『→』をクリックして保存されたタイミングを選択します。
- 保存されているファイルを選択し『元の場所に復元します(丸い矢印のアイコン)』をクリックします。
- 元の場所にファイルが復元されます。
ファイルを復元するやり方は以上です。
これまでのバックアップは全てのファイルをまとめてイメージファイルを作成しバックアップ&レストアが行われていました。
そのため、「初期化したパソコンを復元する」ことはできても「1つのファイルだけを復元する」と言うのが難しく扱いにくい物でしたが、ファイル履歴を使用すれば特定のファイルを指定して復元することができるので非常に便利でしょう。
