Windows 11やWindows 10のhostsファイルはテキストエディタなどから直接に開いて編集すると「アクセス許可がありません」などと表示され保存できない場合がありますが、間接的であれば編集してファイルを更新することができます。
hostsファイルとは?
そもそもインターネットへ接続するためには[192.168.1.111]と言ったIPアドレスが必要ですが、これを覚えるのは大変なので通常は覚えやすい[example.com]と言ったホスト名を使いIPアドレスへ変換する仕組みが存在しています。
本来であればインターネット上に存在するDNSサーバーがIPアドレスへの変換を行いますが、何らかの理由(テスト環境など)によってIPアドレスを本来とは違うホスト名から変換させたい場合には、hostsファイルに対して[IPアドレス]と[ホスト名]を記載することでDNSサーバーよりも優先的に処理されるようになります。
このため、必要に応じて編集を行うことがありますが、アクセス許可が必要となり編集できない事があります。安易に編集できると何らかのトラブルにつながるのでアクセス許可を与えるのは避けた方が良いでしょう。そのため、別の手順を使った編集をオススメします。
ファイルを編集するやり方
- エクスプローラーにてhostsファイルの場所にアクセスし【hostsファイル】をコピーします。
C:\Windows\System32\drivers\etc\
- コピーしたhostsファイルを[デスクトップ]など任意の場所に【ペースト(貼り付け)】します。
- ペーストしたhostsファイルをテキストエディタで開き編集します。
- 編集したhostsファイルをhostsファイルの場所へコピー(または移動)します。
C:\Windows\System32\drivers\etc\
ファイルを編集するやり方は以上です。
hostsのデフォルト値
hostsファイルに記載されている内容は、先頭の文字が[#]の場合には「その行は無視する」と言うルールになっているので気にする必要はありません(これを「コメント」と呼びます)。
コメントの記載が複数行にわたってありますが、比較的に新しいOSには他に記載されている内容は無く実質として空ファイルと言うことが多いです。
デフォルト以外に意図しない記載がある場合には、マルウェア(コンピューターウィルスなど)によって改竄されている可能性があるので注意してください。
# Copyright (c) 1993-2009 Microsoft Corp. # # This is a sample HOSTS file used by Microsoft TCP/IP for Windows. # # This file contains the mappings of IP addresses to host names. Each # entry should be kept on an individual line. The IP address should # be placed in the first column followed by the corresponding host name. # The IP address and the host name should be separated by at least one # space. # # Additionally, comments (such as these) may be inserted on individual # lines or following the machine name denoted by a '#' symbol. # # For example: # # 102.54.94.97 rhino.acme.com # source server # 38.25.63.10 x.acme.com # x client host # localhost name resolution is handled within DNS itself. # 127.0.0.1 localhost # ::1 localhost
ただ、Windows XPなど古いOSでは[localhost]の記載があります。
127.0.0.1 localhost ::1 localhost