Oracle社の方針により、これまでのJDKを無償で使い続けることは難しい状況になっています。そこで、今後も無償でJDKを使うにはOpenJDKへ切り替える必要があります。
OpenJDKとは?
オープンソースで実装されたJDKです。
これまでのJDKは、Oracle社によって機能追加やビルド・テストが行われていますが、有償サポートなどを締結しないと使い続けるのが難しい状況になっています。
そのため、無償でJDKを利用するためには、オープンソースで提供されているOpenJDKを使用する必要があります。
ダウンロードする手順
- JDK Builds from Oracleにアクセスし “Ready for use” より『JDK XX』をクリックします。
『JDK XX』はバージョンによって異なり、今回は『JDK 12』をクリックしました。
- 表示されたページの “Builds” より『(Windows/x64) zip』をクリックします。
ダウンロードするやり方は以上です。
インストールする手順
一般的な “インストーラー” は提供されていないため、手動でインストール操作を行う必要があります。
フォルダーを配置する
- ダウンロードしたファイル(.zip)を展開(解凍)します。
- 展開したフォルダーを任意の位置に配置します。
今回は “C:\” に配置しました。
C:\openjdk\jdk-12.0.1\bin
インストールするやり方は以上です。
環境変数を設定する
- 環境変数のPathに、配置したJDKのパスを設定します。
環境変数には “ユーザー環境変数” と “システム環境変数” の2つがありますが、よくわからない場合にはユーザー環境変数をオススメします。
C:\openjdk\jdk-12.0.1\bin
環境変数を設定するやり方は以上です。
動作確認の手順
- コマンドプロンプトよりコマンドを入力します。
java -version
- インストールしたOpenJDKのバージョンを確認します。
インストールしたバージョンによって表記は異なります。
openjdk version "12.0.1" 2019-04-16 OpenJDK Runtime Environment (build 12.0.1+12) OpenJDK 64-Bit Server VM (build 12.0.1+12, mixed mode, sharing)
動作確認のやり方は以上です。
エラーが表示される場合には、環境変数の “Path” に追加した項目の順位を一番上にすると解決する場合があります。
Error: opening registry key 'Software\JavaSoft\Java Runtime Environment' Error: could not find java.dll Error: Could not find Java SE Runtime Environment.