Windows 10では定期的に大型のアップデートが提供されています。2018年06月の現在では “Windows 10 April 2018 Update” が提供されており、各パソコンでアップデートのダウンロード&インストールが始まっているようですが、ディスク容量の少ないデバイスだと空き容量が足らずにアップデートすることが難しくなっています。
大型アップデートとは?
Windows 10の大型アップデートには新機能が多く含まれています。
そのため、普段から配信されているWindows Updateと違い取り扱うファイルサイズが大きく、ストレージ容量が少ないデバイス(モバイルノートパソコンやWindowsタブレットなど)では、アップデートすることが難しい状況になってしまいます。
これらの大型アップデートは適用しなくともWindows 10自体は使用できますが、バックグラウンドでアップデートファイルのダウンロードが勝手に行われディスク容量を圧迫したりアップデート通知が頻繁に届いたりと、様々な不都合が生じてしまうので可能であれば実施したほうがストレスが少ないでしょう。
大型アップデートを適用するには?
今回は、内部ストレージが32GBのモバイルノートパソコン(ポータブック – キングジム)に対して、2018年06月の現在で最新の “Windows 10 April 2018 Update” を適用してみました。
Windows Updateによってダウンロードされたアップデートファイルはディスク容量不足によって適用できないので初期化した状態からインストールメディアを用いてアップデートしてみました。
ちなみに、昨今では空き容量が不足していても外部メディア(USBメモリーなど)を使ってWindows Updateからアップデートが実行できるので必ずしも空き容量を増やす必要はありません。
インストールメディアの作成
Microsoftが提供している “メディアクリエイションツール” を使うとUSBまたはDVDメディアを使ってインストールメディアを作成することができます。今回はアップデート対象のパソコン(ポータブック)に光学メディアドライブ(DVDドライブなど)が搭載されていないのでUSBメモリー(8GB)を使って作成しました。
参考 メディアクリエイションツールで “インストールメディア” を作成する方法
バックアップ
必要に応じてパソコン内に保存したデータをバックアップしておきます。個人データはもちろんのこと、機種によってはセットアップに必要なファイル(ドライバーなど)が内部ストレージに保存されている場合があります。ポータブックでは公式サイトで配布していないファイル(アップデートされたものは除く)があるので、以下のフォルダーを必ずバックアップしておきましょう。
C:\Windows\System32\DriverStore
初期化する
Windows 10では過去のバージョンと違い、OSの標準機能として “このPCを初期状態に戻す” 機能(初期化)が標準搭載されているので、これを利用して初期化を行います。
アップデートする
- 先に作成した “インストールメディア” を本体に接続し『setup.exe』を起動します。
- 表示された「重要な更新プログラムをインストールします」より “今は実行しない” を選択し『次へ』をクリックします。
- 表示された内容を良く確認し問題が無ければ『同意する』をクリックします。
- 「インストールする準備ができました」と表示されたら表示内容を確認し問題が無ければ『インストール』をクリックします。
今回は “Windows 10 Homeをインストール” と “個人用ファイルとアプリを引き継ぐ” であることを確認します。
インストール処理中は何度か再起動がおこなれ、最終的にWindows 10 April 2018 Updateが適用された状態で起動すれば完了です。
Windowsパソコンは使う期間が長ければ長いほどゴミ(不要なファイル)が貯まってディスク容量を圧迫したり動作が不安定になってきます。そのため、これを機会に初期化して奇麗な状態にしてから、アップデートすると動作が安定するかもしれません。また、アップデートが完了したら不要ファイルの削除をして、ディスクの空き容量を増やすことを忘れないようにしましょう。加えて “回復ドライブ” の作成も推奨します。
参考 Windows.oldフォルダーを削除する方法
参考 不要なファイルを自動的に削除する方法
参考 回復ドライブを作成する方法