スマートフォンやタブレットの普及により、自宅にWi-Fiアクセスポイント(ルーターなど)を用意している人も多いでしょう。しかし、速度が遅かったりプツプツと切れてしまったりする場合には設置場所や周囲の環境が悪いかもしれません。
Wi-Fiが遅くなる原因
- ルーターとの距離が遠すぎる
家庭用に使われる製品の出力は大きいものでは無いため、距離が離れすぎると電波が弱くなり速度の低下につながります。
- 途中に障害物がある
一般的な家であれば大きく影響することは少ないですが、コンクリートや鉄など電波を吸収・反射してしまう素材は速度の低下につながります。
- 使用しているデバイスが多い
接続しているデバイスが多ければ多いほど速度の低下につながります。また、2.4GHz帯は13チャネルしかないので集合住宅などWi-Fiの電波が多い場所では干渉して「通信が遅くなる」「Wi-Fiが切断される」「通信ができなくなる」と言ったことがおこります。
- 電子レンジやBluetooth機器などが近くにある
電子レンジやBluetooth、ワイヤレス電話などが2.4GHzの電波を使っている場合に影響を与えることがあります。また、USB 3.0から発せられるノイズが影響している場合があります。
- ルーターの性能が悪い
規格が新しいほど高速通信が可能なので、古い規格しか搭載していないルーターの場合には他と比べて遅くなります。
対策のしかた
周波数を変更する
2.4GHzとは別に5GHzの電波を使って通信をすることもできます。5GHz帯は19チャネルと多く干渉することが少ない帯域です。
マンションやアパートなどの集合住宅では5GHz帯での使用をオススメします。ただし、これにはWi-Fiを使う機器がすべて5GHzに対応している必要があるので、対応していない機器を使っている場合には別途購入する必要があります。
また、周波数が変更できなくとも、置き場所を変えるだけでも改善する場合が多いので「速度が遅いな」と感じても諦めずに試行錯誤してみると良いでしょう。



置き場所を変える
常設する機器は部屋の隅に置きたくなりますが、電波は発する機器(Wi-Fiルーターなど)を中心に同心円に広がるため、壁際に設置すると外に逃げてしまいます。加えて、背の高い家具など “障害物” が多かったり “コンクリート” や “水槽(水)” が近くにあると電波が減衰する(弱くなる)ので、可能な限り家の中心部に配置すると良いです。
その分、ハイパワーな製品を使うこともできますが、電波が外に漏れると第三者からの不正アクセスなどセキュリティ上の懸念も生まれるため、できるだけ自宅内だけ電波が届くようにした方が安心です。
また、前述したように2.4GHzの周波数を使う場合には “電子レンジ” や “Bluetooth機器” から離れた場所に設置すると良いでしょう。また、使用するパソコンやスマートフォン等も当然に電子レンジから離れた場所で使う必要があります。
置き場所を変えるだけでも改善する場合が多いので「速度が遅いな」と感じても諦めずに試行錯誤してみると良いでしょう。
ノイズ対策を施す
ケーブルから発せられるノイズは “対策品” などを使うことで抑えることができます。
