仕事でもプライベートでもGmailアドレスを持っている人は多くいるでしょう。このGmailアドレスはGoogleアカウント1つに対して1つ貰うことができますが、意外と知られていない裏技的な標準機能によって、複数のメールアドレスを作り出すことができます。
Gmailの裏技!
Gmailには、1つのGoogleアカウントで複数のメールアドレスを作成する機能が標準機能として備わっています。
Gmailのメールアドレスは『“@” より前の “+” から始まる文字列を無視する』と言うルールがあるので、“@” より前に『+text(youraddres+text@gmail.com)』や『+game(youraddres+game@gmail.com)』などを付与することによって簡単にメールアドレスを増やし使い分けることができます。
これらすべてのメールアドレス宛に届いたメールは “youraddres@gmail.com” で全て受信することができます。特に設定の必要も無いのでIDの使い回しを避けたり、“宛先”をキーに簡単にフィルタリングに使ったりすることができます。
WebサービスのIDに活用!
近年ではID/パスワードのIDに、メールアドレスを使用するWEBサービスが多くなっています。このIDに対して、いつも使っているメールアドレスを登録してしまうと、メールアドレスを知っている第三者には、パスワードを推測するだけでログインできてしまう恐れがあります。
そこで、この機能を活用し、それぞれのWebサービス専用のアドレスを用意すると、メールアドレスを知っているだけではログインが難しくなります。
- youraddres+yahoo@gmail.com
- youraddres+dropbox@gmail.com
- youraddres+amazon@gmail.com
また、最近多い「一度使用したメールアドレスが使用できない」と言うWebサービスでも、 “+” 以降の文字列を変更すれば登録できることが多いので、新しくメールアドレスを取得しなくとも再度利用することができるかもしれません。
ただし、Webサービスによっては登録メールアドレスに『+』を使うことを許可しておらず、登録時にエラーとなってしまう場合もあるので、その際には通常のメールアドレスを使うしかありません。
個人情報漏洩を追跡!
前述したように登録するWebサービス毎に識別用の文字列を付与しておけば、もし仮に大量の迷惑メールなどが届くようになっても、どこのWebサービスから漏洩したかを簡単に追跡することができます。また、それぞれに違うIDになるので漏洩しても他のWebサービスへの影響は最小限に留めることができます。
漏洩した際の被害を最小限に抑えることを目的としているので、個人情報漏洩の防止にはなりませんが、迷惑メールが届くようになったメールアドレスをすべて迷惑メールとして振り分けるなどの処理が可能になるので便利です。
また、どこから漏えいしたかがわかれば、漏えいした企業・団体に対して何かしらの保証などを求めることができるかもしれません。場合によっては相手側が漏えいしたことに気が付いていないこともあるので、漏えいの可能性を感じたら問い合わせしてみることをオススメします。
参考 自分のEメールアドレスが流出被害に遭っていないか確認する方法
参考 1つのApple IDで複数のiCloudメールアドレスを作成する方法