動画や音楽などをストリーミングで楽しむことが増えてきた昨今では、インターネット回線の通信速度が注目され測定する人も多いでしょう。専用アプリもありますが、Google検索から簡単に実行することができます。
Google検索で速度測定する手順
- Google検索より【スピードテスト】などで検索します。
- インターネット速度テストより【速度テストを実行】を選択します。
- 速度テストが実行され[ダウンロード]と[アップロード]のテストが自動的に行われます。
- 結果を確認します。
測定できる項目の意味
ダウンロードとは?
サーバーからデバイス(スマートフォンなど)にデータを読み込む速度を表します。
「下り速度」とも言われ、ブラウザでサイトを閲覧したりYouTubeで動画を視聴する場合には、ダウンロードの数値が大きいほど早く読み込まれるので良い環境と言えるでしょう。
ちなみに単位は[bps(KbpsやMbps)]や[B/s(KB/sやMB/s)]が使われますが[bps]が多いです。
アップロードとは?
スマートフォンからサーバーにデータを送る速度を表します。
「上り速度」とも言われ。DropboxやGoogleドライブなどのクラウドにデータを保存する場合には、アップロードの数値が大きいほど早く完了するので【良い環境】と言えるでしょう。
ちなみに単位は[bps(KbpsやMbps)]や[B/s(KB/sやMB/s)]が使われますが[bps]が多いです。
レイテンシとは?
レイテンシとは日本語で言えば「応答速度」で、別にPing(ピング)などとも呼ばれることも多いです。応答速度とは「データを送信してから返事が返ってくるまでの所要時間」を表しており、単位は[ms(ミリ秒)]が使われています。
デバイスからサーバーへデータを送るとサーバーは必ず返事を返し、返事を受け取ったデバイスは次のデータを送ります。これを繰り返すことで送受信が行われています。
そのため、レイテンシが大きいと時間がかかってしまいダウンロードやアップロードの完了が遅くなります。したがって、値が小さいほうが良い環境であると言えます。
重要視すべき項目
速度測定を行うとダウンロードのスピードに目が行きがちですが、昨今ではオンラインゲームやIP通話(データ通信を用いた音声通話)など連続したデータ通信が必要な場面が多く、この場合ではレイテンシ(Ping)の値が重要です。
レイテンシの値が大きいと、データのやり取りがリアルタイムよりも遅れてしまうので、どんなにダウンロード速度が速くても「声が遅れる」と言った遅延が発生しやすくなります。ちなみに、IP電話の場合ではレイテンシが100ms未満であれば、ダウンロードやアップロードの速度は200kbps(0.2Mbps)ぐらいで問題ないとされています(ただし、使用されている規格にもよる)。
ちなみに、スマートフォンなどで使用する4G(LTE)は約 50ms 程度であり、2020年よりサービスが開始された5Gではより低遅延が期待されています。
