パスワードは今や様々な場面で使う機会があります。1つ1つを覚えておくことがベストですが、覚えられずに1つのパスワードを使いまわしているという人も少なくないはずです。しかし、それはキケンなのでちょっとした工夫でユニークなパスワードを作成しましょう。
パスワードの種類
「パスワード」と言っても様々なものがありますが、一番身近なのが銀行のATMなどで使う4桁の数字でしょう。数字だけで構成されたパスワードは “PIN(ピン)” と呼ぶので「パスワード」と呼ぶのには語弊がありますが、一般的にそう呼ばれることが多いので含めてしまいます。
次に、Webサイトなどで使用されることが多い英数字記号で構成された文字列で、まさに “パスワード” と呼べる代物です。これはサービスの提供元によって「英数字記号を最低1文字使わなければならない」「大文字/小文字を混在させる」などルールが異なるので覚えておくのは難しいものです。
この他に、Androidスマートフォンなどでは表示された点を任意に繋いでいくパターンをパスワードとすることもあります。
使いまわしはキケン
サービスごとにパスワードを使い分けている人は少なく、同じパスワードを使いまわしている人の方が多いと思います。
昨今ではパスワードと対になる “ID” にメールアドレスが使用されることも多いので、気が付かないうちに様々なサービスで同じID/パスワードを使ってしまっていることもあります。
しかし、その状態で1つのサービスからID/パスワードが漏洩してしまうと、その他のサービスでもログインが簡単にできてしまいます。例えば、Twiiter、Facebook、Amazonなどで同じID/パスワードを使っていた場合、どこからか漏洩してしまうと他のサービスにログインされて「変なコメントを付けられる」や「勝手に買い物をされる」などのリスクがあります。
生成ルールを作る
サービス固有のパスワードを生成するためには一定のルールを作ると簡単です。
数字
銀行のATMなどでは4桁の数字をPIN(パスワード)として使用していることが多いです。また、3回連続で間違えると使用できなくなる回数制限が設けられているので、12桁の数字を使って生成すれば「3回連続で間違える」と言ったことは無いでしょう。
- 12桁の数字を用意します(年月日時分までが12桁なので使いやすい)。
198006290731
- 6桁で区切ります。
198006 290731
- 2つの数字を交互に記載し12桁に戻します。
129980070361
- 12桁を4桁で区切ると3つのPIN(パスワード)が生成できます。
1299 8007 0361
生成した3つのパスワードをランダムにPIN(パスワード)として登録しても「どの銀行」に「どのPIN(パスワード)」が登録されているかがわからなくとも2回まで間違えることができるので「3回間違えて使用できなくなった!」と言ったことは防げるでしょう。
英数字記号
2つの文字列を組み合わせて新しい文字列を生成すれば、サービス毎に違ったパスワードを生成することができます。
- 特定の文字列を用意します(現在使用しているパスワードなど)。
例として『password』とします。
- 使いたいサービスの英数字を用意します。
例として『amazon』とします。
- 2つの文字列を交互に記載します。
生成されたパスワードは『paamsaszwoonrd』となります。
今回は例なので、そのままの文字列を使用しましたが、文字列を1文字ずらしたり、逆から使ったりと自分でルールを決めると、より強固なパスワードを生成することができるでしょう。
パスワードをメモしておくのはキケンですが、ルールをメモしておくのは元となる文字列が解らなければ生成できないので安心です。ただし、当然ですが『ルール』と『元となる文字列』をセットでメモしてしまうと、パスワードをメモしていることと同じになってしまうので止めましょう。