SDカードの違いとは?

ツール 周辺機器

黎明期には様々なメモリーカードが販売されていましたが、昨今ではSDカード(microSDカードなど)が多くの機器で使用されており一般的と言えるかもしれません。そんなSDカードも “サイズ” や “容量” の違いはもちろん “クラス” や “バスインターフェース規格” と言った違いもあり、確認してから買わないと性能を発揮できず、もったいないかもしれません。

サイズの違い

標準サイズのSDカードに始まり、一回り小さいminiSDカード、もう一回り小さいmicroSDカードがあります(2020年04月現在)。

専用アダプターを用いればサイズ変更(microSDをminiSD・SDへサイズアップ、miniSDをSDへサイズアップ)することができますが、接続部が増えることから接触不良などのトラブルが増える可能性があるので注意が必要です。

このため、用途が決まっているのであれば、それ専用のサイズで購入することをお勧めします。

容量の違い

SDカードには複数の規格が存在しており、それによって最大容量が異なります。機器により対応する規格が異なるのでマニュアル等の確認が必要です。

SDカードの規格と容量
規格 容量 対応機器
SD 2 GB まで SD対応機器、SDHC対応機器、SDXC対応機器
SDHC 4 から 32 GB まで SDHC対応機器、SDXC対応機器
SDXC 64 GB 以上 SDXC対応機器

スピードクラスの違い

スピードクラスとは、読み込み・書き込み時の最低速度を表しています。あくまでも最低速度を保証するものであるため、例えば「class2でも4MBのデータ転送が可能」なSDカードも存在します。

このクラスにはスピードクラスを始めUHSスピードクラスビデオスピードクラスがあり、本体に対応するロゴが表記されます。

動画撮影などに使用するにはスピードクラスの大きなものを用いた方がよく、特に4K8Kと言った高解像度を取り扱うには注意が必要です。

転送速度とスピードクラス
速度 クラス UHS ビデオ 目安
2 MB/s
4 MB/s
6 MB/s
10 MB/s フルHD
30 MB/s 4K
60 MB/s 8K
90 MB/s

バスインターフェース規格の違い

バスインターフェース規格とは、簡単に言えば物理的な電子回路のスピードを表しています。一般的なSDカードは電極(金属部分)が一列(UHS-I)となっているのに対して、これが二列になっている(UHS-II)ものが登場しています。

物理的な違いであるため読み書きする側も対応している必要がありますが、互換性はあるので使用することはできます。例えば、リーダーがUHS-Iのみに対応していても、UHS-IIのSDカードを読み書きすることができます。ただし、スピードはUHS-I相当となるので注意が必要です。

このため、使用する機器が「どのバスインターフェース規格に対応しているか?」を確認し使用する必要があります。

バスインターフェース規格と速度
規格 速度
ノーマル 12.5 MB/s
ハイスピード 25 MB/s
UHS-I 104 MB/s
UHS-II 312 MB/s
UHS-III 624 MB/s
SD Express 985 MB/s

メーカーの違い

SDカードは様々なメーカーから販売されていますが、もともとは パナソニック を始め サンディスク東芝 で共同開発された規格であるため、これらのメーカーを購入するとトラブルが少ないかもしれません。

ただ、トランセンドなど価格が安く評判も良いメーカーがあったり、任天堂の様に自社デバイス(Nintendo Switchなど)向けに販売しているメーカーもありあす。

Transcend SDHCカード 16GB Class10 UHS-I対応 400×(最大転送速度60MB/s)TS16GSDU1PE
Transcend SDHCカード TS16GSDU1PE
Transcend microSDHCカード 16GB Class10 (無期限保証) Newニンテンドー3DS 動作確認済み TS16GUSDHC10E
Transcend microSDHCカード TS16GUSDHC10E