職場で使用しているファイルサーバーのバックアップ用に使用していたNAS(ネットワークHDD)が壊れてしまったので、慌てて新しいのを購入してみました。
NASとは?
一般家庭で使用する外付けのHDD(ハードディスクドライブ)はUSB接続して使用することが多いですが、職場では多数の人間が任意のタイミングでアクセスするため、ネットワークに接続するタイプの外付けHDDを使用します。このネットワークを通じてアクセスするHDDの事をNAS(ネットワーク・アタッチ・トストレージ)と呼びます。
昨今ではスマートフォンやタブレットが普及してきた影響で、一般家庭でもネットワーク越しにファイルのやり取りが容易になるNASを購入する人が増えてきました。個人向けのNASは法人向けに比べて比較的に安価に購入できるのでオススメです。
家庭用は法人で使用するには信頼性が乏しいので、法人向けに用意されているRAIDが使用できる製品を購入するのがオススメです。
RAIDとは?
RAID(レイド)とは、複数のハードディスクドライブを組み合わせることで仮想的な1台のハードディスクとして見なし運用する仕組みです。主に信頼性・可用性の向上を目的として用いられます。
RAIDはレベル別に分かれており『RAIDレベル』に応じて特徴が異なります。NASで使用されるRAIDは『RAID1』または『RAID5』、『RAID6』などが多いでしょう。
RAID1 とは?
二重化 (ミラーリング)と呼ばれ、複数台のハードディスクに同じ内容を同時に書き込みます。最もシンプルであり耐障害性の高いことが特徴です。
RAID5 とは?
複数のハードディスクに分散させて記録することで読み出し効率が良いのが特徴です。最低3ドライブが必要で、そのうち1ドライブが故障してもデータを再生させることができます。
機種によっては4ドライブ構成のうち3ドライブのみを使用して1ドライブを故障時の保険として残しておくことができるモデルもあります。
RAID6 とは?
最低4ドライブを必要ですが、2つのハードディスクに障害が発生してもデータが復元できるRAIDです。複数台のハードディスクドライブを持つNASはハードディスクドライブが同時期に壊れることが多いので、より安全性を求めるのであればRAID6で構築すると良いでしょう。
4ドライブNASを購入
ファイルサーバーのバックアップ用NASとして購入したのが以下モデルです。このモデルは、ハードディスクを交換しなくても自動復旧できる「RAID 5+S」(ホットスペア機能)が搭載されているので、4台中3台を使用してRAID 5を構成し、残りの1台をスペアとして使用できます。そのため、1代故障してもスペアの1台で自動的に復旧でき更にもう一度の障害まで耐えることができるので、全部で2度まで障害に耐えられます。
管理画面の挙動が少々重たいのが難点ですが、初回に設定してしまえば管理画面に入ることはほとんどないので気になりません。
ファイルサーバーのバックアップはもちろんですが、従業員が使用しているパソコンのバックアップも忘れないようにしておくと良いでしょう。