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4K・2K・フルHD・HDの違いとは?

4K・2K・フルHD・HDの違いとは?

2016年5月10日

iPhoneやAndroidスマートフォンのディスプレイサイズ(インチ)は、機種によって大小様々になっています。これらに加え「解像度」と呼ばれる数値によってディスプレイの性能は決まっています。

解像度とは?

一般的なスマートフォンのスペック表にHDフルHDなどと記載されているのを目にしたことがあるでしょう。一部の機種では4Kと言ったテレビと同じような売り文句で販売されていることがあります。

この “HD” や “K” と言うのは解像度を指しています。「解像度って何?」の意味を説明するのは非常に難しいのですが、簡単に言えばきめの細やかさを縦横の数値で表したものです(1920×1080など)。

解像度はディスプレイのサイズに比例するものでは無く、同じサイズのディスプレイでも解像度が “HD” であったり “フルHD” であったりします。このため、同じディスプレイサイズであれば、解像度が高ければ高いほど(数字が大きいほど)細かい表示が可能になるので、結果として奇麗に表示できると言うことになります。

ただし、スマートフォンのような比較的に小さなディスプレイで、4Kと言った高解像度は「意味があるのか?」と言う声もあります。

4K(3840×2160)

4Kディスプレイの一般的な解像度は3840×2160です。

なぜこれが4Kと呼ばれているかと言えば、3840が約4000であることから “1000=1K” として4Kと呼ばれています。このように “K” と言うのは要するに接頭辞の『キロ』を表しています(キログラムなど)。

ちなみに、8Kディスプレイの解像度は7680×4320です。

フルHD・HD(1920×1080・1280×720)

HDは “ハイビジョン” とも呼ばれ、解像度は1280×720です。1280が約1000なので、これまでの例にならえば1Kと言えなくはないでしょうが、聞いたことはありません。ローエンドミドルレンジの機種に搭載されることが多いです。

フルHDは “フルハイビジョン” とも呼ばれ、解像度は1920×1080です。同様の理屈で2Kと呼ばれたこともありましたが、2Kは後述する別の解像度を指すことが多くなったので昨今では呼ばれることも少なくなりました。ミドルレンジハイエンドの機種に搭載されることが多いです。

ちなみに、HD(ハイビジョン)とフルHD(フルハイビジョン)を「同じもの」「違うものと意識していない」と言う人も多いかと思いますが、明確に違うものであり、数値的には HD < フルHD となっているので注意してください。

2K(2560×1440)

2Kディスプレイの解像度は2560×1440などであることが多いです。スマートフォンでは搭載されている機種が少ないですが、タブレットなどでは見かけることがあります。

同様に2560が約2000なので2Kと呼ばれています。また、前述したフルHDを持つディスプレイを “2K” と表記することもあるので注意が必要です。

そのため、売り文句として “2K” と表記された機種は、解像度をよく確認したほうが良いでしょう。

4Kで見られるコンテンツは?

4Kの解像度を持つディスプレイで「4Kで映像が見られる」と言うのは間違いではありません。

ただし、動画データも解像度を持っており、2Kの解像度を持つ動画を4Kディスプレイで再生しても、基本的には拡大して表示されるだけです(ただし、各メーカーで奇麗に拡大する技術が提供されていることがあります)。

そのため、4Kやや8Kのテレビを充分に活用するためには、4K8Kの解像度がある映像コンテンツが必要になります。

新4K8K衛星放送

2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見越して、2016年08月01日からNHKによる4K・8Kの試験放送がBS-17と呼ばれるチャネル(チャンネル)で放送され、2018年12月01日より新4K8K衛星放送が始まりました。

「4Kテレビや8Kテレビで見られるでしょ?」と思う人も多いでしょうが、過去に販売されていた4Kテレビや8Kテレビは「4Kや8Kの映像を表示できる」だけで、4Kや8Kの専用チューナーが無いと新4K8K衛星放送を受信して視聴することはできません。

ただ、2018年の後半からチューナーの一般販売がSONYなどのメーカーより行われているので、これを接続することでチューナーなしの4Kテレビ(8Kテレビ)でも新4K8K衛星放送を見ることができるようになります。

ソニー 4Kチューナー BS/CS4K 地上デジタル 裏録対応 ダブルチューナー HDMIケーブル付属 DST-SHV1
ソニー 4Kチューナー BS/CS4K 地上デジタル 裏録対応 ダブルチューナー DST-SHV1
 

Blu-ray(ブルーレイ)

登場してから日がたつわりには普及していないBlu-ray(ブルーレイ)ですが、多くのBlu-ray(ブルーレイ)では解像度が2K(1920×1080)なので、4Kテレビの画質には届いておらず適したコンテンツとは言えません。

ただ、昨今では4K対応の次世代ブルーレイディスク規格であるUltra HD Blu-rayが登場したことにより、4Kテレビ(4Kディスプレイ)での視聴に耐えうるコンテンツとなりました。

このため、4Kテレビで「性能を最大限に発揮した映像を視聴する」ためには、Ultra HD Blu-ray規格の製品を購入すると良いでしょう。

ちなみに青いので勘違いしやすいですが『Blue-ray』では無く『Blu-ray』が正しい表記となるので注意してください。

DVDは意味がない?

「大きな画面で迫力ある映画を見たい」と言って4KディスプレイでDVDを視聴する人が居ますが、これはあまり意味がありません。

そもそも、DVDの解像度は720×480で記録されています。この解像度で記録された映像を再生時に4:3の時は640×480、16:9の時は853×480に変換して表示されています。これを4Kテレビで見ると3840×2160に無理やり拡大して表示するので奇麗に見られるわけがありません。デジカメで撮影した写真をパソコンやスマートフォンで拡大してみるとイメージしやすいでしょう。

ちなみに、720×480はフルHD(フルハイビジョン)はおろかHD(ハイビジョン)ですらないので、一般的に普及している地デジ対応テレビで見るのすら無理があるということです。

次世代の高画質技術

4Kテレビが当たり前のように販売されている昨今では、さらに高画質な次世代技術 “HDR” を搭載した製品も販売されているので、購入する際には仕様をよく確認したうえで選択するようにしたほうが良いでしょう。

ツール

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