WHR-G300NをDD-WRT化してイーサネットコンバーターとして使う方法

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IEEE802.11nなWi-Fi(無線LAN)環境を使用していますが、パソコン以外の機器(テレビやPS3など)をLANにつなぐためのイーサネットコンバーターがIEEE802.11gなので、いい加減IEEE802.11nに対応させようとイーサネットコンバーターを構築してみました。

この記事は公式では無いイレギュラーな内容を含んでいます。したがって、全て自己責任にて行い何がおきても一切の責任は負いません。

DD-WRTとは?

無線LANアクセスポイントなどの組み込みシステム用ファームウェアで、メーカーオリジナルのファームウェアと入れ替えることでルータのハードウェアの性能を最大限に発揮させることができるようになります。

Amazon.co.jpでWHR-G300Nの中古が安く売っていたので、これにDD-WRTを導入してイーサネットコンバータとして使おうと思い立ちました。DD-WRTに関しては以前も使用したことがあったので、簡単に考えていましたがWindows7とWHR-G300Nと言う環境にかなり悩まされました。

一応、無理やりですが何とかなったので記録しておこうと思います。

必要なもの

WindowsXPが動作しているPC

結論から申し上げると、Windows7ではDD-WRT化はできませんでした。いろいろと検証しましたが、Windows7では実行不可能と言う結論です。なので私は、処分寸前だったWindowsXP機を使って実行しました。

WHR-G300N

中古を購入。古い機種なので期待はしていなかったですが、予想に反して傷も目立たず綺麗な筐体でした。よく考えればルータは持ち運ぶわけじゃないので傷もあまりつかないかもしれません。

BUFFALO Air Station NFINITI 11n/g/b対応 無線LANルーター WHR-G300N
BUFFALO Air Station NFINITI 11n/g/b対応 無線LANルーター WHR-G300N
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DD-WRT

最新版が不安定だったので、今回はr14896を使用しました。

ダウンロードは「Router Database」からWHR-G300Nを検索して「Buffalo WHR-G300N v1」を選択すると出てきます。

v2は日本ではWHR-G301Nのことらしいです。WHR-G300Nにも適応できるとの報告もありますが私はできませんでした。

WHR-G300NをDD-WRT化する方法

  1. WHR-G300Nを初期化し電源を落としておきます。

    IPアドレスが『192.168.11.1』になります。

  2. WindowsXPのIPアドレスを『192.168.11.2』に設定します。

  3. WHR-G300NとWindowsXPをLANケーブルで接続します。

    ケーブルはストレートケーブルでもクロスケーブルでも問題ないですが『ストレートケーブル』を使用しました。

  4. WindowsXPでコマンドプロンプトを開き以下のコマンドを入力します。

    C:\WINDOWS\system32> tftp -i 192.168.11.1 put firmware.bin
    

    入力のみでまだ実行はしません。

  5. WHR-G300Nの電源をONにします。

  6. するとWindowsXP側で以下のようなバルーンが表示されるので、先に入力しておいたコマンドを実行します。

    xp-balloon

    ちなみに私の環境ではWHR-G300Nの電源をONにしてからバルーンが表示されるまで1~2秒程度でした。

    Windows7で出来ないのはこのFTP転送です。原因がOSなのかPC本体なのかは定かではありませんが、LANで接続された相手の電源がOFFになっているとPC側のLANもOFFになるようでWHR-G300Nの電源をONにしても接続の確立までに時間がかかりすぎてFTP転送が間に合いません。ハブを経由して接続すればうまくいくらしいですが未確認です。

  7. 成功すると『Transfer successful:~』と表示されます。失敗した場合は、4からやりなおします。

  8. DD-WRTを導入するとIPアドレスが『192.168.1.1』に変わるのでPCのIPアドレスを『192.168.1.200』などにしておきましょう。

  9. PCのブラウザを立ち上げて『http://192.168.1.1』を開くとDD-WRTの管理画面が表示されます。

以上で完了です。

イーサネットコンバーター化の設定

DD-WRTなWHR-G300Nでイーサネットコンバーターの設定しますが、WHR-G300Nは標準機能でイーサネットコンバーター化することはできないので『repeater Bridge』モードを流用します。

  1. WHR-G300N本体にON・OFF・AUTOと切り替えられるスイッチがついているので『OFF』にあわせます。

  2. タブの『管理 → 管理』を選択し、言語を日本語に設定したら『設定』ボタンをクリックします。

    dd-wrt-setting-0

    言語設定は当然に任意です。

  3. タブの『無線LAN → 詳細』を選択し、送信出力を10以下に設定し『設定』ボタンをクリックします。

    dd-wrt-setting-00

    これは日本の法律で定められた最大値が10のため必須の作業です。

  4. タブの『セキュリティ → Firewall』を選択し、SPI Firewallを『無効』に設定し『設定』ボタンをクリックします。

    dd-wrt-setting-1

  5. タブの『基本 → 経路』を選択、動作モード『ルータ』、インターフェース『LAN&WAN』に設定し『設定』ボタンをクリックします。

    dd-wrt-setting-2

  6. タブの『無線LAN → 無線LANセキュリティ』を選択、セキュリティ設定は自分の環境に合わせ『設定』ボタンをクリックします。

    dd-wrt-setting-3

  7. タブの『無線LAN → 基本』を選択、物理インターフェースを設定します。無線LAN MAC動作モード『repeater Bridge』、そのほかは自分の環境に合わせ『設定』ボタンをクリックします。

    dd-wrt-setting-4

    本来であれば無線LAN MAC動作モードは『client Bridge』にすべきですが選択肢そのものが表示されません。そのため『repeater Bridge』に設定しrepeater用の電波を停止させることて対処します(後述)。

  8. タブの『基本 → 基本』を選択、ネットワーク設定は自分の環境に合わせ『設定』ボタンをクリックします。

    dd-wrt-setting-5

  9. タブの『管理 → コマンド実行』を選択、以下のスクリプトを入力し、「起動時スクリプトとして保存」をクリックします。

    ln -s /tmp/var/log/messages /tmp/www/log.html
    iwpriv ra0 set HtTxStream=2
    iwpriv ra0 set HtRxStream=2
    ifconfig ra0 down
    

    dd-wrt-setting-6

  10. 再起動します。

以上で終了です。有線LANにつながれたPCからインターネットに接続できるはずです。

まとめ

Windows7ではできなかったり、標準機能でイーサネットコンバーター化できなかったりと、トラブルが続きましたが無事に稼働できてよかったです。今後はもっと調べてから購入したほうがよさそうです。

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