ドコモスマートフォンなどではプリインストール(プレインストール)されたアプリに悩まされることがあります。これらのアプリは通常の方法では “アンインストール” はもちろん “無効化” できない事が多いですが、Package Disablerアプリを使うと無効化することができるようになります(root化は不要)。
前提条件
Package Disablerアプリは、Google Playからダウンロード&インストールすれば使えると言う類のアプリでは無く、インストール後にパソコンからの操作が必要となるので注意してください。
- Android 5.0 Lollipop以上
- USBデバッグがオン
参考 Androidスマホの “USBデバッグ” を設定する方法 - adbが実行できるパソコン
参考 Androidカスタム用のパソコン環境構築手順 - データ通信が可能なUSBケーブル
Anker USB-C & USB-A 3.0 ケーブル
事前準備
アカウントの解除
Package Disablerはスマートフォン本体をroot化することなく実行することができます。これは、アプリに特殊な権限(rootでは無い)を与えることで実現していますが、この権限は通常であれば “Googleアカウント” が持っているため設定を解除する必要があります。
ドコモアカウントの削除
また、ドコモスマートフォンの場合にはドコモアカウントが同様の権限を有していますが、これが “アンインストール(削除)” も “無効化” もできないので、強制的にアンインストールする必要があります。ただし、再インストールができないので注意してください。
参考 Androidスマホのプリインストールアプリを強制的にアンインストールする方法
adb shell pm uninstall -k ––user 0 com.nttdocomo.android.accountauthenticator
Package Disablerに権限を付与する手順
- Package Disabler – kunkunsoft より『PackageDisablerFree.apk』をスマートフォン本体に保存します。
- スマートフォン本体に『PackageDisablerFree.apk』をインストールします。
参考 Androidアプリのapkファイルを直接インストールする方法 - スマートフォン本体とパソコンをUSBケーブルで接続します。
Anker USB-C & USB-A 3.0 ケーブルスマートフォンの画面に “USB接続の用途” などと表示されたら『ファイルを転送する』を選択します。
- パソコンのコマンドプロンプトより『(以下のコマンド)』を実行します。
adb shell dpm set-device-owner com.kunkunsoft.rootpackagedisablerfree/.receiver.DPMReceiver
- 実行結果に “Success” と表示されれば正常です。
Success: Device owner set to package ComponentInfo{com.kunkunsoft.rootpackagedisablerfree/com.kunkunsoft.rootpackagedisablerfree.receiver.DPMReceiver} Active admin set to component {com.kunkunsoft.rootpackagedisablerfree/com.kunkunsoft.rootpackagedisablerfree.receiver.DPMReceiver}
エラーが発生する場合は?
エラーが発生して権限を付与することができないのは、アカウントが削除されておらず残っていることが原因であることが多いです。
java.lang.IllegalStateException: Not allowed to set the device owner because there are already some accounts on the device
Package Disablerの使いかた
比較的に古いAndroidバージョンであればADBを使って無効化することができるので、わざわざアプリをインストールする必要は無いでしょうが、比較的に新しいAndroidバージョンの場合には、無効化では無くアンインストールしかできない場合があるので、アンインストールに不安があればアプリから無効化してみると良いでしょう。