スマートフォンには現在地を特定するための “GPS” が搭載されています。このGPSは、緯度・経度を測定するだけでなく “高さ” を測定することもできます。
高さを表す言葉
地球上の「高さ」と言うと “標高” や “海抜” に “高度” など様々な呼び方があります。
標高とは、東京湾の平均海面を基準(0m)としたときの高さで、海抜とは近くの港湾などの平均海面を基準(0m)とした高さを指しています。
ただし、波の影響などで海の高さが増減するので、実際には “日本水準原点” を基準(0m)とした高さとなっており、標高と海抜は同じ高さを指すことが多いようです。また、高度はその地点からの高さを指します。
GPSで測る “高さ” とは?
GPSで測定される “高さ” は、前述した “標高” や “海抜” に “高度” とは異なり、定められた楕円体表面を用いた “高さ” となります。
これは地球が滑らかな球体ではなく凸凹した楕円体であるため、場所によって地球の中心点から表面までの距離が異なるためです。
そのため、GPSによる “高さ” の測定には誤差がつきまといます。
スマホで “高さ” を測位する
スマートフォンのGPSを用いた高さ(高度)の測位には専用アプリを用いますが、測位には2つの方法が主流となっています。どちらが採用されているかはアプリによって異なるので、目的に合ったアプリを選択する必要があります。
GPSで “高さ(高度)” を測位する
前述したとおり、GPSによる高さ(高度)の測定です。GPSが動作していればインターネットに接続されていなくとも高さ(高度)の測定が可能であるため、圏外でも利用できます。
アプリ GPS Status & Toolbox – Google Play の Android アプリ
アプリ 正確な高度計 – Google Play の Android アプリ
緯度・経度からデジタルデータを参照する
GPSによって測位された緯度・経度を元に、デジタルデータ(国土地理院などが公開)を参照して高さ(標高など)を表示するものです。緯度・経度さえわかれば調べられるので、現在地である必要もありません。ただし、デジタルデータの参照にインターネット接続が必要であるため圏外での利用ができないことがあります。
アプリ 標高ワカール -山登り・防災のための高度計 – Google Play の Android アプリ
高さを「厳密に測定する」と言うのはなかなか難しいようです。そのため、誤差は避けようがないので目安ととらえたほうが良いでしょう。