Android 6.0 MarshmallowへアップデートしたXperia Z3 Compact SO-02Gでは “SDカードの内部ストレージ化” ができるようになりました。と言っても裏技的なのでひと手間必要になります。
この記事は一部イレギュラーな内容を含んでいます。したがって、すべて自己責任にて行い何がおきても一切の責任は負いません。
内部ストレージとSDカードの違い
スマートフォンには、アプリや音楽、動画などのデータを保存することができますが、これらのデータを保存する領域の事を総称してストレージと呼びます。
Xperiaを始めとしたAndroidスマートフォンでは、本体に最初から備わっている保存領域を内部ストレージと呼ぶのに対して、microSDカードなどを挿入て追加した保存領域を外部ストレージと呼んでいます。
この内部ストレージと外部ストレージ(microSDカード)は保存できるデータが異なり、代表的な例としてアプリの保存は内部ストレージのみで外部ストレージに保存することはできない事が多いです。
そのため、アプリをたくさんダウンロード&インストールして内部ストレージの容量が枯渇してしまった際に、大容量のmicroSDカードを挿入してもアプリを保存するための領域を増やすことはできません。
しかし、Android 6.0 MarshmallowではmicroSDカードの領域を内部ストレージとしてみなすことができる技が存在しています。
アプリをmicroSDカードに保存できるAndroidバージョンもあります(特に古いバージョン)。
下準備
- この作業はADBコマンドを使用するため、パソコンへ環境構築が必要になります。
WindowsでADBを使えるようにする方法Androidスマートフォンにはパソコンなどと通信するための[コマンドラインツール]があります。これを使うと通常では「できない」ことが「できる」ようになったりするので、必要に応じて使うと良いでしょう。
- スマートフォン本体の “開発者向けオプション” より『USBデバッグ』をオンにします。
AndroidスマホでUSBデバッグを設定する方法Androidスマートフォンには[USBデバッグ]と呼ばれる機能があります。一般のユーザーには関係ないことが多いですが、何らかの手順でよくわからずオンにした場合などにはトラブルの元となる場合があるので切り替える手順を覚えておくと良いでしょう...
- 必要に応じてSDカードをフォーマットします。
内部ストレージ化のやり方
- スマートフォン本体にSDカードを挿入し認識させます。
- スマートフォン本体とパソコンをUSBケーブルで接続します。
USBケーブルは “microUSB” と “USB Type-C” の2種類があり、機種によって異なるので注意してください。
- パソコンのコマンドプロンプトを立ち上げて以下のコマンドを実行します。
adb shell sm list-disks
実行結果「disk:123,45(これは例です)」をコピーしておきましょう。エラーが発生する場合、SDカードをフォーマットするとうまく行くようです。 - 続けてコマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します。
adb shell sm partition disk:123,45 private
上記の “disk:123,45” は例です。実際には先の実行結果を入力します。 - スマートフォン本体が自動的に再起動したら、SDカード(外部ストレージ)が内部ストレージとして認識されています。
SDカード(外部ストレージ)を内部ストレージ化するやり方は以上です。
内部ストレージ化を解除するやり方
ADBを用いて内部ストレージ化したSDカードでも解除するのはスマートフォン本体から可能です。
- 設定より『ストレージ』をタップします。
- ストレージより『SDカード』をタップします。
- SDカードの三点リーダー(3つの点)より『外部ストレージとしてフォーマット』を選択します。
- フォーマットより表示内容を確認し問題が無ければ『フォーマット』をタップします。
- “SDカードの準備が整いました” と表示されたら『完了』をタップします。
- SDカードが外部ストレージとして認識されます。
SDカードの内部ストレージ化を解除するやり方は以上です。
昨今のスマートフォンは内部ストレージの容量が非常に大きいので、容量不足になることは少ないでしょうが、大容量のアプリをたくさんインストールしているという人には良いでしょう。